動かせない壁と、動かした暮らし



BEFORE(洋室2)

<概要>
場所:東京都渋谷区
延べ面積:63平米
構造:SRC造(リノベーション)

ご夫婦お2人のためのリノベーションです。

SRC造のマンション。改修前図、浴室のまわりと洗面脱衣室の南東側の壁がコンクリートで造られており、比較的制約の多い中での改修計画となりました。
その中でも水廻りを大きく動かし、LDKを明るく風通しの良い南側へ設けること、開放的な間取りへ更新することに重きを置き、設計を進めました。

LDK
二型のキッチン配置。本体はウッドワンを採用。シンク台の正面化粧パネルも扉と同じパイン材にて仕上げられています。

コンロ側のキッチンとカップボードを連続させて、広い作業スペースを確保しています。
タイル張りの壁面に飾り棚を壁埋込みで設置しています。ブラケット金物が不要で、シンプルな意匠になります。

リビングには造作のTVボードと可動棚を設置しています。塗装はキッチン側の色と合わせています。

リビングの扉は透明ガラスの框戸を入れ、廊下への採光を意図しています。
建具上部に大きな梁があり、正面左側の壁位置を梁よりリビング側に設定。部分的に壁の内部に納めることで、少しでも梁の存在感を和らげる操作を行いました。

玄関土間
大きな面積を割いた玄関土間のスペースには、圧迫感を軽減するため、下足棚の高さを低く設定。
開放的なスペースとなっています。

玄関ドア横には、お手持ちの大きな姿見鏡を設置するスペースを設けています。
上部にブラケットライトを設置。

天井の照明と合わせて、十分な明るさを確保しています。

壁を動かせない制約の中で快適な洗面スペースを確保するため、廊下に連続したサニタリーを設けました。

カーテンで簡易的に仕切れるように天井埋め込みのカーテンレールを設置。
天床高さいっぱいのカーテンの存在感はありつつ、ノイズが少ないので、すっきりとした印象です。

質感のある壁の塗装は、ポーターズペイントを施主自身で施工しました。

サニタリー
既存トイレの位置を左奥の壁の内部に変更し、洗面台前方のスペースを確保しています。

洗面カウンター奥の壁には、普段使いの小物を収納するニッチを設置。
ニッチ隣の両開きの扉内部は床から天井まで大容量の収納庫としています。

洗面台の上部、大きな梁型の内部には換気扇のダクトが通っています。奥側、梁の切り欠き部分は正面のトイレ開き戸の軌跡に合わせた形状としています。
イレギュラーな要素ではありましたが、いいアクセントに昇華できています。

幅2mを超える大きな洗面カウンターに合わせて、大きな鏡を設置。角を丸めることで柔らかな印象となりました。また、正面3段のみ薄いグリーンのタイルを張り、重厚な木の雰囲気との調和を図りました。

サニタリーからアクセスできるトイレは北側の窓に面し、優しい光で満たされています。右側、R形状の柱型には換気扇のダクトを納めています。下部はデッドスペースなので、ニッチ状の収納とて利用。

寝室
南西側はオープンクローゼットとして、使用頻度の高い衣類を納めるスペースとしています。
ハンガーパイプだけでなく、上下に収納棚も設置し、容量を確保しています。

北東側には6枚折戸のクローゼットを設置。梁型に合わせ下がり壁を設けていますが、エアコンの設置スペースとして利用しています。エアコンの配管はクローゼット内部に隠蔽し、サービスバルコニーに置いた室外機に接続しているため、配管が見えず、すっきりした印象となっています。